米国商工会議所 (ACCJ) 新企画「TECHNOLOGY SERIES 第2弾」ウェビナーに登壇しました。

「強く柔軟性を備えたグローバルスタートアップと企業型オープンイノベーションのマッチングが世界を変える」


イベントレポート】


ACCJ Kansai Business Programs Committeeでは今年からの新しい取り組みとして、テクノロジーとリーダーシップに焦点を当てたテクノロジーシリーズを開始しました。「テクノロジーとビジネスを繋げることで社会課題を解決し、よりよい社会を作る」という大きなテーマに取り組むリーダーシップの実像に迫ります。第1回は6月5日に沖縄科学技術大学院大学(OIST)の船井正太郎博士を招き、AIをテーマに対談を行いました。


今回は第2弾として、6月24日に英オックスフォード大学発のグローバルイノベーション企業 Oxentia の 松永昌之博士をゲストにお招きし、グローバルスタートアップとオープンイノベーションをテーマにウェビナーを行いました。

現在、新型コロナウイルスに世界的蔓延により、人の活動及び物流は制限され、世界経済は減速しています。この影響はスタートアップ企業を取り巻くイノベーションエコシステムにも大きな影を落としています。


松永氏は、コロナウイルス蔓延は、スタートアップ企業の資金調達や出口戦略、また、大企業におけるM&A戦略にも影響を与えていること、その方向性として、より短期的な実効性を重視した事業買収が加速すると語りました。松永氏は、日本と英国のイノベーション環境の違いに触れつつ、外的環境の変化を勝ち抜くことのできるスタートアップは「戦略的かつNoと言える企業」であると述べ、実体験をもとに、事業方針を柔軟に転換させながら成長を続ける、再生医療系スタートアップの改革的なオペレーション事例などをご紹介いただきました。そのほか、グローバルマーケットからユニークな戦略をもつ技術型スタートアップ企業をタイムリーに発掘・評価し、アライアンスや事業提携、M&Aまでのプロセスを効果的に進めるための企業型オープンイノベーションの新たな手法や、社内ベンチャーを加速化させ、新事業を自社内で短期に育成させるための実例等もお話いただきました。


 参加者からは、オープンイノベーションを進める第一歩や、英国でのスタートアップのエコシステム構築の地方での成功例についてなど、活発に質問があり、松永氏は、英国の税制度や国策、地方からケンブリッジに拠点を移し、大学などのエコシステムを活用し製品開発をしている具体的な企業の成功例を交えてお話しされました。

質疑応答では、松永氏が今後成し遂げたいと考えている理想像や大事にされてきたサイエンティストとしてのキャリアポリシーなど、キャリア形成に関する考え方もお話いただきました。


 松永氏は日本におけるイノベーションエコシステムの中核であるライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)のサポーターを兼任されており、本イベントはACCJとLINK-Jの初の協力イベントとして実施されました。今後も、多くの協働が期待されています。